桜花一番街、ってところで桜が咲いてるってんで、
ちょっと顔だしてきた。
そしたらフリーマーケットみたいに、
みんなが桜の木の下でお店をやってて、
いろんな人がいろんなものを売ってて、
見てるだけでも楽しかった!
俺もうきうきしてきて、そうだ店やろうって思って、
宿屋のばあちゃんに機材とか借りて、
タコヤキを売ることにしたんだ。
最初のお客さんは、ちっちゃい兄妹?姉弟?
名前を聞きそびれてしまったけれど、
二人ともとてもかあいらしかった。
特に女の子のほうは元気いっぱいで、
俺のことをテンチョーとか言ったりしてくれた。
おまけの飴だま、喜んでくれたかな?
いつかホントにタコヤキ100個せがみに来るかも。
次のお客さんは、アーサー。
宿屋でよく会う、礼儀正しい耳と尻尾が付いた少年。
多分犬、か狼なのかなあ?
そういえば彼については知らないことが多い。
アーサーは普通のとマヨを1つづつ買ってってくれた。
店終いンときにも戻ってきてくれて、
アンジェにお土産持ってってくれたんだ。
肩に乗せてた白い妖精サンは……彼女?
そん次は、犬顔の人、というか犬が直立して歩いて…紳士だった。
ああ、あんまり言ったら失礼なのかな?
彼も名前を聞きそびれたけど、探したらすぐに見つかりそう。
もふもふで白くて、いいお洋服を着ていたなあ。
ネギだくを頼んでくれて、嬉しそうに駆けてった。
彼とはまた会って、一緒にお酒でも飲みたいな。
最後にかわいらしい女の子、とその背後霊?の女の子。
黒髪が綺麗な女の子で、
それとは対照的な白っぽい背後霊の子の組み合わせは、
なんだか散る花びらと相まって、とても綺麗に思えたよ。
お嬢さんはお土産に3パックも買ってったんだ。
あまりしゃべるのが得意ではないのかなあ?
それでも気持ちはちゃんと伝わったよ。
そいから、売るだけでなく買い物もしたんだ。
ひとつはひみつ!知られちゃマズイ。
いやマズクはないけど。
フォウトには悪いことをしたなあ、あとでちゃんと謝らなきゃ。
もうひとつは… ピーチから買った、魔法の小瓶。
一日だけ(日没まで…)自分の好きな姿にヘンシン!できるらしい。
さてさて、何になろうかな?
…なんて。ホントはもう決まってるのさ。
ずっと昔から夢見てたんだもの。
失われた時間を一日で埋められるだろうか?
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